名古屋の恋物語ーテレビ塔からー

2013年10月10日   

名古屋の恋といえば、11月16日、17日に開催される
EVENT NAMO@円頓寺のプログラムの一つである
まちなか芝居のテーマ“名古屋心中”。
でも、名古屋にはまだまだ恋の物語があるんです。
今回は、今に伝わる切ない恋のお話。

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名古屋市の繁華街である中区栄にある久屋大通公園。
平日の午後には、休憩中のサラリーマンや読書をする大学生が
ベンチを埋め、ゆったりとした時間が流れています。
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私も自転車に乗り、緑に癒されながら北上していくと、
セントラルパークのもちの木広場を抜けた辺り、
名古屋テレビ塔近くの樹木の中にこんな松の木を見つけました。
(背景にとけこんで、なかなか見つけられないかもしれません)

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恋の伝説が残る「小袖懸けの松」です。

平家全盛期である平安時代、藤原頼長の長男で太政大臣であった藤原師長は、
治承三年の政変とよばれる平清盛のクーデターが起こると、
清盛によって井戸田村(現在の瑞穂区)に流されました。

師長は、琵琶の名手として知られており、
井戸田で琵琶を奏で自らを慰めていたそう。

師長の身辺の世話をしていた娘(井戸田村 村長の娘「槐」、遊女など様々な説がある)と
契りあっていましたが、まもなく帰京を許可されます。
師長は、土器野里(現在の清須市)まで見送りにきた娘に
形見として琵琶の白菊を与えました。

娘は後を追おうとしますがそれもかなわず、別れを悲しむあまり、
松に小袖を脱いで掛け、与えられた琵琶を抱いたまま、
川(池とも言われる。言い伝えなので場所の詳細は不明)に
身を投げてしまったのです。
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そのため、この松を「小袖懸けの松」、
この辺りを「小袖塚」と呼んだのだといいます。
なんとも切ない恋の伝説ですね。

しみじみとした気持ちになりながら、降りた自転車をひいていると、
日本で最初の集約電波鉄塔である名古屋テレビ塔の真下に辿り着きました。

このテレビ塔、
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地上90mのスカイデッキには、ハートのオブジェ「PROMISE HEART」、

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ハグスポット(日本ハグスポット100選の第1号)、
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地上100mのスカイバルコニーには、「恋人の聖地」の記念モニュメントが設置されています。
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また、日本夜景遺産にも認定されているんだとか。
私が訪れた日は、あいにく台風前の曇空でしたが、
たくさんのカップルがロマンチックな雰囲気の中、
たまに顔を覗かせる太陽と名古屋の街並みを眺めてうっとりしていました。
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小袖掛けの松に名古屋テレビ塔と
形や歴史は違えど、この久屋大通公園内では様々な恋愛の物語があるんですね♪

私は一人で“久屋大通公園ぶらり”を(仕事を忘れて)楽しんでしまいましたが、
恋人とラブラブしたい方はもちろん、友人や家族ともこの名古屋のまちを楽しんでみてはどうでしょう。

10月19日(土)、20日(日)11:00~16:30には、
テレビ塔下から北のエリアと名古屋テレビ塔内で
SOCIAL TOWER MARKETが、

10月17日(木)19:30〜21:00には、
NAMO.ボランティアスタッフ事前説明会が 開かれます。
こちらにも是非!


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