「浮世のWonderland」 その後の楽しみ方 – 音歩き –
2013年11月28日
11月16,17日に円頓寺商店街で行われた「浮世のWonderland」。
大盛況のうちに幕を閉じたわけですが、イベントが終わったからといって、これで終わりではありません。円頓寺の楽しみ方として、こんな形のものもありますよ、というご提案です。
イベントのコンテンツのひとつとして制作した「音歩き」。
皆さんはもう聞いていただけたでしょうか。
http://nagoya-namo.jp/event/endoji/machi.html“円頓寺エリアで収集した「音」を使ったまち歩き。
街の音や音楽、井戸端会議の声、喫茶店で楽しくおしゃべりする声、語ってもらった昔話などを聞きながら、円頓寺界隈を歩きます。”音歩きを企画したときに「普段の言葉で、普段の円頓寺を伝えたいという思い」がありました。初めて円頓寺に行った時に聞こえてきた声や音が、どこか懐かしさを感じるような、本当に気持ちのよいものだったのを思い出します。
円頓寺の歴史を、そこで生活している人たちならではの視点で話してもらえたら面白いのではないかと考え、この企画は始まりました。企画を打ち出してみたのはいいものの、進めながら試行錯誤。
それでも、何度も円頓寺商店街を訪れるにつれて、徐々に録音させて頂ける人も増えていきました。
円頓寺商店街の東側の入り口近くにある喫茶まつばでは、お母さんに「こんなことに興味があって〜」と話すと、「こんなのがあってね…」と言って持ってきてくれたのが、なんとJournal NAMO.。しっかりと宣伝してくれていることに、とても嬉しくなりました。「私も取材されちゃったんだよ〜」と言うお母さんはとっても笑顔が可愛かったです。その後、まつばのお母さんが「おばあちゃん世代の人のお話聞きたいんだって〜」と入店してきた夫婦に声をかけてくれて、あれよあれよと1時間ほど話してしまいました。
このお二人、本当に良いこと言ってくれるんですよ。話すこと全てが名言じゃないかというくらい。円頓寺商店街の歴史、昔はどんな場所だったか、円頓寺に住んで幸せだと感じていることは何かなど、本当に魅力的なお話ばかりで楽しい時間を過ごすことができました。
イベント当日は、PR不足で「音歩き」の存在すら知らなかった人がほとんどだったかと思います。ただ、自分で言うのもなんですが、こんな良い音源を聞いてもらわずしてどうするという思いがあったため、このブログを書かせていただいております。人の声っていうのは不思議なもので、聞いていてすごく心地がいいんです。しかもなぜかすーっと心の中に入ってくる。
車の音も、商店街で遊ぶ子どもの声も、スーパーマーケットの音も。
改めて聞いてみると、趣深いものだと感じていただけることでしょう。
ふらっと入った喫茶店で、隣のお客さんが会話しているのをちょっと盗み聞きしているような感覚も味わえるかと思います。何かを人に伝えるとき、表現の仕方は様々です。
活字、映像、または今回のようなイベントーー。
そういった中で「音歩き」は、人間の五感の1つである「聴覚」に特化したものです。なんといってもこの音源の魅力は、人の声。
円頓寺界隈に住んでいる方、商売をしている方、イベントでたまたま訪れた方。
様々な視点から「円頓寺」という場所について語ってもらっています。商店街のアーケードでお店のシャッターが閉まるまで遊んでいた、なんていう子供時代のお話や、新しくできたお店に昔から円頓寺に住んでいる方が遊びに行った時のお話など、内容は本当に千差万別です。
四間道の風情ある町並みを眺めながら。
あるときは、足を止め、目を閉じて、その空気を感じながら。
またあるときは、街の音なのか、音歩きの音源なのか惑わされながら。
「浮世のWonderland」で初めて円頓寺商店街に行った人も、近くで生活している人も。
楽しみ方は人それぞれです。このイベントをきっかけに、円頓寺についてもっと知りたくなったんじゃないでしょうか。
この音源を通して、円頓寺という街にもう一度訪れてみませんか。
音源の中には、円頓寺界隈のオススメの場所も収録されています。音歩きをした後は、喫茶店やカフェに立ち寄ってみて、となりに座った人と話をしてみても面白いかもしれません。
きっと楽しい時間が過ごせることでしょう。
円頓寺って、そういう場所ですから。※音源は下の再生ボタンを押すと流れます。