取材に行ってきました@名古屋城
2013年9月2日
JOURNAL NAMO.制作のために、名古屋城への取材に同行してきました。名古屋城に入るのは初めてだったので、ちょっとした遠足気分。
入場料を支払って、東門からいざ入場!
門をくぐるとそこは江戸時代…とはなりませんでしたが、入ってすぐの二之丸エリアは、綺麗に整備された庭が印象的でした。少し歩くと、大きめの像を発見。
これは加藤清正の石曳きの像で、当時の絵図に残っている加藤清正を再現しています。名古屋城のガイドボランティアさん曰く「この格好で、上からお金やお菓子をばら撒きながら3000人から4000人もの人を集めて、石垣の石を引っ張らせていた」とのこと。名古屋の結婚式ではお菓子を配ったり、おひねりを撒いたりしますが、その”派手婚”は、加藤清正のこの行為がルーツになっていると一説では言われています。また、この像自体は、個人から寄贈されたものだそう。名古屋の人々に愛されている上に、名古屋の文化にも深く関わっている人なんだと感じました。
さらに奥に歩みを進めると、ある建物が目に飛び込んできました。本丸御殿です。
実はこの本丸御殿、着工に取り掛かるまでにいくつかのハードルを越えなければならなかったのこと。かなり苦労されたようです。
というのも、名古屋城域内はすべて、国の「史跡」に指定されています。「史跡」に指定されると、遺構(※過去の建築物などが後世に残された状態のこと)に影響を与えるような現状変更は原則として禁止されてしまいます。
簡単に言うと、名古屋城の敷地内には新しく建築物をつくることが基本的にできないんですね。
これらの問題に対して、当時の文献や実測図などが多く残っていることなどを説明し、やっとの思いで再建にこぎつけた、とのこと。他にも、現在の建築基準法では、こけらぶき(木の屋根)の建物は建てることができないのですが、歴史的建造物ということで、特例中の特例で建築基準法の適用除外を受けることができたそうです。
本丸御殿は、全て完成するまでにあと5年ほどかかる予定ですが、今回見学できた玄関・表書院だけでも素晴らしかったです。
本丸御殿を見たあと、天守閣の写真を撮ろうと近づいていくと…
お堀のところに座っている何かを発見。よく見ると2匹のシカでした。
今回のJOURNAL NAMO.には、名古屋城のシカが登場します。
「歴史とシカってどう繋がるの?」と思う方もいるかもしれませんが、これはできてからのお楽しみということで。名古屋城を歩いてみて感じたことは、緑が多いことです。
名古屋の都心部でここまで緑が多い場所はあまりないでしょう。
自然を感じるために行くのも良いのかもしれませんね。名古屋城内はとても広いので、この時だけでは回りきれませんでした。
職員の方曰く「明治時代に使っていた陸軍の倉庫もある」とのこと。
探索して自分のお気に入りスポットを発見するのも面白いのかもしれません。