盛りのBA・BA・BAレポ!
2014年3月20日
3月15日土曜日
青空のもと、名古屋・愛知ゆかりの食と音楽と伝統芸能が混じりあって、
大須界隈の神社仏閣にやってきた特別な一日。
「神社仏閣で文化の祭典 盛りのBA・BA・BA」いかがでしたでしょうか?地元が誇る伝統芸能に、この地域を拠点に活動するアーティストのステージがあった、若宮八幡社(BA1)と、富士浅間神社(BA3)。そしてものづくり文化に出会えるマーケットを開催した大光院(BA2)。
3つの場(BA)を巡って、物と出会って、人と出会って。
この日が名古屋・愛知の文化を知るきっかけになっていたら嬉しいです。
私たちの街はこんなにも面白い魅力で溢れているから。
“盛りの・・・ぶぁぶぁぶぁぁ〜!”
狂言の野村又三郎さんの声と共に始まった和太鼓の音。
その幕開けに自然と心が熱くなりました。ここ名古屋・愛知でがんばっている人を知ってもらいたい、埋もれている魅力に気付いてもらいたい。
そして伝統芸能に興味を持ってもらいたい。
そんな想いを持ち、会場を下見していた時に見えていた光景は、まさに・・・この姿でした。子どもがいて、若者が集まってて、夫婦や友達で来てたり、おじいちゃんおばあちゃんも、近所の方も顔を出してくれていたり。
“こんなイベント初めてだよ!”“何かが伝わるイベントだった!”“名古屋に文化があることが分かった!”
聞こえてくるのは嬉しい言葉ばかり。日本酒を片手にライブを見たり、ワイングラスを持ちながら狂言に夢中になったり。
たまたま通りがかった道の目の前で落語が始まったり、ギターにドラムの演奏を聴いていたと思ったら三味線の音が入ってきたり。歴史や文化との出会い方って人それぞれで。
お高い存在でもないし、堅い決まりもなくて、本当はもっと身近なものなのかも。
今回、大須の神社仏閣を舞台に選んだこと。
それは大須が文化発信の地であり、「芸どころ名古屋」と言われる一つの大きな要と成る街だったからです。
何百年も前も、今回の私たちと同じように、境内で芸を楽しみ食を楽しみ。
象が練り歩いた道も、私たちが他会場へ移動する時に歩いた道も、かつてはメインストリートとして人で賑わい人が行き交っていて。
名古屋ができて、大須の街ができて400年以上の時が流れているけれど、今もその名を残す「本町通り」はずっとここにあって。
いったいどれだけの景色を見てきたのかなって。
時代は違うけれど、何百年前も、この場所で同じような光景があったのかなって。“時代が変わっていくなら、私たちも変わっていかないと・・・”
うつりゆく時代の中で、形を変えてでも今に残そうとしている伝承者たちがいること。
そして新しい時代に、地元愛知でがんばっている若者たちがいること。
目と目を合わせて、一言一言丁寧に想いを伝えようとする作り手がいること。
そこには、いいものに価値を見いだしてくれる方が集まっていました。
それが今回の盛り場でした。今まで、歴史や文化に興味が無かった人も、興味はあったけれど出会う機会が無かった人も、
もちろん大好きな人も、どこか名古屋・愛知を、そして日本人として誇らしく感じることができたのかなって。
海外の人、他県の人は気付いている魅力に、目の前の名古屋の人には見えていなかったその魅力に、
今、私たちは気付こうとしています。無いならつくればいい。
何でもありだよ。どんどん楽しみな。
全てを受け入れてくれて、楽しませてくれるのが大須の街です。名古屋ができて400年の間みんなが楽しんできたように、これからの400年も楽しめるように。
またいつか、ここで盛りましょう!